子育てのイライラが抑えられない!自分を責める前に知ってほしい「怒りの正体」


「また怒っちゃった……」
寝顔を見ながら、そんな後悔で胸が苦しくなっていませんか?
朝の忙しい時間、何度言っても動かない子供。
片付いてないおもちゃ。
「いい加減にして!」と爆発しては、後で自己嫌悪に陥る。

そんなループから抜け出せないのは、あなたのせいではありません。
実は、脳と心の仕組みを少し勘違いしているだけかもしれないんです。
このままイライラを抑えられない状態が続くと、親子関係にヒビが入るだけでなく、あなた自身の心もボロボロになってしまいます。
アドラー心理学の視点から「怒りとは?」を知るだけで、明日からの景色はガラッと変わりますよ。
- イライラを抑えられない理由!怒りの正体とは?
- イライラの子供への影響は?
- イライラの事前にできる対策
- 子どもにイライラぶつけた後の対策
- 【心の余裕ができる】普段からやるべきこと
この記事を読み終えたあなたは…

あ〜だから私はイライラしてたのか。次はこれをやってみよう!
イライラの正体がわかり、次にやるべき行動が見えてきます。

ぜひ最後まで読んで、イライラを減らし、子供との良好な関係を築きましょう!

子育てでイライラを抑えられない理由

あんなに「次は怒らない」と決めたのに、なぜ感情が爆発してしまうのでしょうか?
この章では
- 感情の正体とはなんなのか?
- イライラしやすい性格だからは嘘!
- なぜ子どもにだけイライラするのか?
感情の正体を知り、子どもにだけイライラしてしまう理由を知るだけでも感情爆発を防げます。

それでは1つずつ解説していきます。
感情の正体とは?
普段私たちは、何かあると原因を考えますよね。
- なんでこんなことしてしまったんだろ?
- あの人が私に失礼なことを言ったから私は怒ったんだ
この普段の私たちの考え方は原因論と呼ばれ、心理学者のフロイトさんによって提唱したものです。全ての事柄は原因があって今があるという考えです。
うんうん、納得できますよね。
しかし、今回使っていくのは、アドラー心理学に基づく目的論というものです。
アドラー心理学では感情を「沸き起こるもの」ではなく、常に「何かの目的のために使っている」と考えます。
ちょっと分かりにくいですよね。
例えば、子どもが宿題をしないから怒ったのではなく、早く宿題を終わらせてほしいという目的を達成するために「怒り」を使った。
↑こんな風は文法になります。
なぜ、原因論ではなく目的論で考えるのか?
原因を知っても、実は解決策は見つからないんですよね。
しかし、目的が分かると解決策が一気に見つかる性質を持っています。

「何が正しいか?」よりも、「何が便利か?」という軸で物事を捉えていきたいですね。
イライラしやすい性格だからは嘘!
「私は昔から短気だから……」と諦めないでください。
性格は実は変えられるんです。
と言うよりも、性格というものは「ない」とアドラー心理学では考えます。
どう言うことかというと・・・
性格って、怒りっぽいとか、優しいとか、イライラしやすいとかそんな感じで使うじゃないですか。
そうではなくて、その感情を使い慣れているだけなんです。
例えば、怒りっぽい人は、怒るという感情をよく使っている人。
ただそれだけなんです。
なので、違う感情を使うように習慣を変えることができれば、実は性格は変わっていくんです。
ただね、使い慣れてるからなかなか手放すことができないだけなんです。
だから、「手放そう!違う感情を使ってみよう!」と決心すれば、人はいつからでも変わることができます。

「人は死ぬ3日前まで性格は変えられる」とアドラーさんは言ってたみたいです。
子どもの課題に踏み込みすぎている
- 宿題をしない
- 着替えが遅い
- 忘れ物をする
これらは本来、「子供の課題」です。
その結末(先生に叱られる、困るなど)を引き受けるのも子供自身だからです。

でも、私たち日本人が、子どもの課題に踏み込みすぎてしまうのは当たり前なんです。
なぜかというと日本の「察してあげるべき」「親がしっかりさせてあげなきゃ」という昔からの共通感覚(文化)があるからです。
だから、私たちって、子供に関してつい口出ししすぎたり、怒ってしまったり過干渉になってしまうんですよね。
どうやって子どもの課題に踏み込まないようにしたらいいの?と思っている人は以下の記事を一読ください。

子育てでイライラを抑えられない!子供への悪影響は?

イライラという「武器」を使い続けることで、子供の心にはどのような変化が起きるのでしょうか。
「その場を収めるため」に使った怒りが、実は子供の将来に大きな弊害が出てしまう可能性があります。
子どもへの悪影響はこの3つです
- 子どももイライラしやすくなる
- 親がいないところで不適切な行動をとる
- 親子関係が悪くなる

一つずつ解説していきます。
子どももイライラしやすくなる
人間は「モデリング(観察学習)」によって生き方を学ぶ生き物だからです。
特に身近な親が、自分の思い通りにいかない時に「怒り」という武器を使って解決しようとする姿を見ると、子供はそれを「正しい問題解決の方法」だと学習してしまいます。
例えば、子供が友達と意見が合わない時、話し合いではなく「大声を出す」「叩く」といった行動で相手をコントロールしようとします。

「お母さんも、僕が言うこと聞かない時は怒鳴るでしょ?」というロジックが子供の中に完成してしまうのです。
実際に長男は、私の真似をして怒ることで相手をコントロールするようになりました…。
つまり、親が怒りという武器を使うことは、子供に「怒るという武器の扱い方」を教えているのと同じなのです。

怖いですよね…
親がいないところで不適切な行動をとる
怒鳴って言い聞かせる教育は、親の目が届かない場所での問題行動が悪化します。
イライラして怒鳴ることは、恐怖による一時的な「抑圧」に過ぎないのです。
なぜなら根本的な解決になっていないからです。
子供は「なぜそれがいけないのか」を理解したのではなく、単に「怒られるのが怖いから今はやめておこう」と判断しているだけなのです。
家では厳しくしつけられている子が、学校や塾など「怖い人(親)」がいない場所で、友達をいじめたりルールを破ったりするのはよくある話ですよね。
「見つからなければいい」「罰する人がいなければやってもいい」という思考回路が出来上がってしまいます。
感情で押さえつけるしつけは、子供の自律心を育てるどころか、逆になってしまうのです。
親子関係が悪くなる
「子どものため」と思って、怒っていませんか?

私は以前は子どものためと思って、感情的に叱っていました。
どんなに「子供のため」を思っての怒りであっても、結果として親子関係は悪くなっていきます。
イライラをぶつけられた子供は、「怒られた」「機嫌が悪そうだな」と言う感覚しか残らないからです。
例えば、子供の将来を案じて「勉強しなさい!」と怒鳴ったとしても、子供の心に残るのは勉強の大切さではありません。
「お母さんは、勉強ができない僕のことは嫌いなんだ」と感じ、親の機嫌を取るようになったり、逆に反抗的になったりと親子関係は悪くなっていくかもしれません。
一度失われた信頼を取り戻すには、とてつもない時間が必要になります。
子育てでイライラを抑えられない!事前にできる解決策

怒りが武器だとわかったけれど、じゃあどうすればいいの?
そう感じてないですか?
イライラの連鎖を断ち切るためには、感情が爆発してから対処するのではなく、事前の準備がカギを握ります。

今日からできる、具体的な3つのステップをご紹介します。
①イライラしやすい場面を把握する
実は、親がイライラを爆発させる場面というのは、毎日全く違うわけではありません。 「朝の準備が進まない時」「いつまでもゲームをやめない時」「宿題に取り掛からない時」など、大抵は似通ったパターンが存在します。
まずは、「自分がいつもどんな時に、怒りの武器を抜きそうになるのか」を客観的に観察し、把握してみましょう。ノートやスマホのメモに書き出してみるのもおすすめです。
自分のパターンがわかると、「あ、またこのパターンがやってきたな」と事前に構えることができます。心構えができるだけで、無意識のうちに子供へイライラをぶつけてしまう事態をグッと予防できるようになりますよ。
②イライラした時の「目的」を考える
イライラして怒るというのは何か自分の目的を達成させようとする手段に過ぎません。
イライラが手段であるならば、「私はこの感情を使って、本当は何を達成したかったのだろう?」と、自分の心に問いかけてみてください。

例えば、ゲームばかりしている子どもに「宿題しなさい」と怒鳴ってしまう時。
その本当の目的は、単に子供をコントロールすることではなく、「勉強で苦労しないようにして欲しい」「将来ちゃんとした仕事について欲しい」という、あなたなりの愛情や願いが隠れているはずです。
怒りの裏にある「自分の本当の願い(目的)」に気づくことができると、ハッと冷静になり、武器を振り回す以外のコミュニケーション手段を選べるようになります。
③目的を達成するために、自分は何ができるのか考える
最後に、一番大切なステップです。
ここまで読んでいただいたあなたなら、「怒る(武器を使う)ことでは、本当の目的は達成されない」ということに気づいているはずです。
恐怖で子供を動かしても、自ら進んで行動する力は育ちません。
それを踏まえた上で、「では、本来の目的を達成するために、今の私(親)にできる具体的な行動は何だろう?」と考えてみましょう。
- 目的: 子供に自分から宿題をしてほしい
- × 怒る(過去): 「早く宿題しなさい!」と怒鳴って無理やり机に向かわせる
- 〇 新しい行動(今): 「何時から始める?」と子供自身に決めさせる、集中しやすいようにテレビを消して環境を整える、など
相手(子供)を無理やり変えようとするのではなく、親である自分の「かかわり方」を変えるのです。
あなたが怒りと言う武器を置き、一歩引いて関わり方を変えれば、子供は安心して自分の課題に向き合い、自ら動く力を発揮し始めます。
やってしまった!子どもへのイライラぶつけた後の対策


あ〜怒らないでおこうの決めたのに…また怒ってしまった〜〜

そんな時もありますよね。私自身何度もあります。
この章では、怒ってしまった後の対策を紹介していきます。
実際怒ってしまった出来事よりも、その後のフォロー次第では親子関係はいかようにでもなります。
落ち着いて対処していきましょう!
対策はこの3つです
①心を落ち着かせる
②怒った目的を振り返る
③目的を子供に伝える
一つずつ説明していきますね!
心を落ち着かせる
なぜなら、気持ちがイライラしていたり怒っていたりすると、子供と建設的な話し合いができないからです。
なので、まずは心を落ち着かせてフラットな状態になることが大切です。
好きな音楽などを聞いて心を落ち着かせましょう。
自分の目的は何だったか振り返る
繰り返しになりますが、アドラー心理学では感情は目的を達成させるための手段と考えます。
怒った目的は何だったんだろう?
と自分自身に問いかけてみてください。

目的がわかるとスッキリしますよ。
子どもへ自分の「本当の目的」を伝える
例えば、お風呂に入らないことで「早くお風呂に入りなさい」と怒った目的が、「洗濯を終わらせて早く寝たい」ことだったとします。
その場合であれば、目的(洗濯を早く終わらせたかった)という目的を子供に伝えて、子供に一緒にお手伝いをしてもらうようお願いなどしてみるのも一つの手ですよね。
このように、自分の目的を相手に冷静に伝える。そして、もし可能なら一緒に手伝ってもらうようお願いする。

どうですか?なんだかイライラが治まってきそうな気がしませんか?
子育てでイライラを抑えるために普段からやるべきこと

事前の対策・やってしまった後の対策が分かった後は、普段からイライラしないための心の余裕を作っておくことが大切です。
心の余裕があると、少しのモヤ・イラとした出来事にも、怒りで対応するのではなく、「話を聞く」などの子供の立場になって考えられる対応ができます。
心の余裕を作るためにやっておくべきことはこの3つです
- 睡眠をとる
- 不要なことを手放す
- 自分のご機嫌をとる
意識して取り入れていきましょう。
自分の仕事も減るし、ストレスが減るので子供に優しくする余裕が生まれてきますよ。

一つずつ説明しますね。
睡眠をとる
まずは睡眠です。睡眠不足の状態では感情のコントロールはできません。
実際にRusk(ニューヨーク大学医療センター)による研究でも「神経疲労」(=脳の疲れ)をとることが第一優先とされています。(※1)
脳の疲れを取るためには睡眠が必要です。


なんだか、イライラするな、怒りっぽいな…
という時は睡眠を心がけましょう。
※1 参考図書はこちら👇

発達凸凹の子どもの支援方法が詳しく書いてあるので、「ちょっと育てにくいな…」と悩んでいる人が読んでも、これからどうやって関わっていけばいいのかを詳しく書いてくれてます。我が家は今でも色々実践してます!
不要なことを手放す
睡眠をとる時間がない?忙しすぎて?
そんな声が聞こえてきそうですね。
仕事に家事・育児と頑張りすぎている方は本当に時間との勝負だと思っています。
時間さえあれば、もっと穏やかになれるのに。
時間さえあれば、子供の話もじっくり聞けるのに。
子育てをしていく上で時間は欠かせないキーポイントですよね。

ないなら、作りましょう。時間を!

どうやって時間を作るの?
と思っていると思います。
実は…
私たちのやっていることの中で不要なことがたくさんあるのを知っていましたか?
不要なこととは、「やらなくてもいいこと」です。
例えば、私の場合であれば、スマホでダラダラSNSをみる、毎日の掃除機がけ、お風呂掃除、毎日の手作りのご飯などです。
なので、いつもやっていることを書き出して、この3種類に分けてみてください。
①必ず自分がやらないといけないこと
②自分以外の人でもできるが、必ずやらなきゃいけないこと
③誰もやらなくていいこと
実際①以外は自分でやらなくていいことです。

そう考えると、時間が増えていきそうじゃないですか?
自分のご機嫌をとる
なぜかというと、誰かにご機嫌をとってもらって、気分を良くするのを待っていると、いつになるかわかりません。
なので自分で自分のご機嫌を取る方が早いですよね。
ご機嫌を取るためには「自分の好きなこと」を知っておく必要があります。
好きなことをして楽しい気分になる。
この体験をするだけで、心の余裕が出て、子供にも優しくなれます。
実はこれ、心理学で「アンカリング」と言います。

詳しいやり方を知りたい人はAIに「アンカリングで気分転換の方法を教えて」と聞くと丁寧に答えてくれますよ〜。AIをどんどん使いこなしていきましょう!
自分のご機嫌の取り方をマスターして、心の余裕を作っていきましょう
イライラの波にのまれずに、自分で考えて動ける子育てへ


どうでしたか?
怒りの正体は、実は目的を達成させたいから。
そして、目的がわかると予防ができます。
もし、また怒ったとしても、失敗だと捉え、怒った目的を探しそれを子供に伝えてみましょう!
イライラって実は簡単に治るんです。
後はその習慣をつけるだけ。
イライラして怒る回数がへれば、子供は自分で考えて行動できる一歩を踏み出せます。
なぜなら、鏡である親が感情のコントロールをして、「どうすればいいのか?」という工夫をしている姿を見て育つからです。
今回紹介したことを見て終わりにするのではなく、実践に移して見てください。
行動が変われば必ず自分のイライラしやすいという性格も変わってきます。
マザーテレサもこのように言っています。


行動を変え、習慣を変えて、子供との関係を変えていきましょう☺️
一瞬でイライラを減らす感情コントロール術はこちら

