
すぐ飽きてしまう



習い事が続かない



イヤなことがあると、すぐに諦めてしまう
子どもがすぐに飽きて困っているという人も多いのではないでしょうか。我が家の子もやりたいといってはじめた習い事をたった数か月でやめてしまうこともありました。
そこで今回は飽き性の子どもでも「やり抜く力」を身につける方法を解説していきます。
- やり抜く力(GRIT)とは?
- やり抜く力(GRIT)を身につけるメリット!3選
- やり抜く力(GRIT)の育て方
才能があるからあの人は成功しているんだ!と思っている人ほど読んで欲しい内容です。



やり抜く力を育み、夢を叶えられる人へ育ててあげましょう!


【才能よりも大切】やり抜く力(GRIT)とは?達成する方程式も紹介


やり抜く力とは情熱とねばり強さから成り立っています。(※)
ねばり強さがあればどんな困難なことでも再挑戦することができ、目標を達成することができます。
そのねばり強さを発揮するためには、自分の好きなこと・興味のあることでしか長続きしません。つまり、ねばり強く頑張るためには情熱が欠かせないということです。
例えば、子どもが勉強で難しい問題に出くわした時、このやり抜く力(GRIT)を持っていたらどうでしょう?
はじめは難しくて苦戦していますが、あきらめることなく挑戦する力を持っているのでいつか必ず解けますよね。
親は結果だけみて、あの子はもともと才能があるから難しい問題も解けるんだと思い込みがちですが、賢い子は人一倍努力をしています。
その努力の違いが目標を達成する力に繋がっています。
GRITを考案したアンジェラ・ダックワースは以下のように達成する方程式を導き出しています。
達成するための方程式
才能×努力=スキル
スキル×努力=達成
つまり、人より2倍の才能を持っていたとしても、1/2の努力で負けてしまいます。



このやり抜く力(GRIT)は何歳からでも伸ばすことができます。
やり抜く力=情熱+ねばり強さ
(※)やり抜く力 GRIT(グリット)人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける
やり抜く力(GRIT)を身につけるメリット!3選


やり抜く力(GRIT)を身につけるメリットは以下の3つです。
1.将来成功する
2.幸福度が上がる
3.高い「人間力」が育つ
やり抜く力(GRIT)を身につけることは人生を謳歌するために必要な力といっても過言ではありません。
子育てのモチベーションに繋がるので、ぜひ参考にしてみてください。
1.将来成功する
成功する人は必ずやり抜く力(GRIT)を持っている。失敗しても何度も挑戦することで、成功に繋がるからです。
人生は失敗の連続です。しかし、その失敗を乗り越えるか乗り越えないかで人生は左右されてしまいます。


発明王で有名なトーマス・エジソンにはこのような言葉が残されています。
私は失敗したことがない。ただ一万通りのうまくいかない方法を見つけただけだ
トーマス・エジソン
私たちは「失敗=ネガティブなこと」と捉えがちです。「失敗=挑戦するチャンス」と捉えることができれば、どんなことでも成功する気がしてきませんか?



失敗は成功への通過点だという捉え方に変えるだけで、どんな事でも成功が待っています。
2.幸福度が上がる
やり抜く力(GRIT)があると自分は幸せだと感じることができます。なぜなら、目標をもってやり抜いている人は、モンモンと見えない未来に不安を抱いているのではなく、現状を楽しむことができるからです。
「人生で最も後悔していることは?」という質問をアメリカの80歳以上の高齢者に質問した調査結果があります。
なんと7割以上の高齢者が「チャレンジしなかったこと」と回答しました。
人はやった後悔よりやらなかった後悔の方が、心に残っていると言われています。
やっている最中は失敗の繰り返しで逃げ出したくなることも多くあると思います。
しかし、死ぬ前に振り返ると「あのときやっててよかった」と感じることができます。



つまり目標や、やるべきことをやり抜くことで幸せを感じることができます。
3.高い「人間力」が育つ
やり抜く力(GRIT)は高い「人間力」を育ててくれます。
人間力とは以下の3つの項目から構成されています。(※)
1.知的能力的要素
2.社会・対人関係力的要素
3.自己制御的要素
やり抜くことで以下の3つの力が身につくからです。
- 学力の向上
- コミュニケーション能力
- 忍耐力
繰り返しになりますが、やり抜く力(GRIT)とは、自分で決めた目標をあきらめることなく挑戦し続ける力です。
あきらめることなく挑戦することで、学力が向上し、失敗しても挑戦するチャンス捉えることで忍耐力が身につきます。



やり抜く力(GRIT)を身につけることは、人間力の形成のために重要な力です。
子どものやり抜く力(GRIT)の育て方


これは、子どもが自らの力で困難に立ち向かうための土台となる力です。
では、「情熱」と「粘り強さ」はどうすれば育つのでしょうか?



次から、それぞれの育て方を具体的に紹介していきます。
情熱の育て方:まずは好奇心を育てる
情熱の源は「好奇心」や「ワクワクする気持ち」です。
そのため、まずは子どもの好奇心を育てることが大切です。
親としてできるサポートは、以下の5つです。
①体験の幅を広げる
②親も一緒に興味を持つ
③小さなプロジェクト化してみる
④「自由度」と「サポート」のバランスを考える
⑤日常の中で“好奇心スイッチ”を意識的に押す
①体験の幅を広げる
たとえば、虫や魚に興味があれば、ミュージアムや水族館の裏側ツアー、本格的な観察キットなどを手配してみる。



我が家は次男が小さいころに恐竜に興味をもったため、図鑑を買い、一緒に博物館へよく行ってました。興味をもったものに体験を加えることで、長い期間その興味が続くと感じています。
②親も一緒に興味を持つ
一緒に興味を持つために私がやったことは、子どもの興味・関心のあることの話をしっかりと聞くことでした。聞いてあげることで、子どもは嬉しそうに話し始めてくれます。
そして、もっとママに話したいという気持ちにもなり、自分から調べて得意気に話をしてくれています。



子どもの興味のもったものが自分の興味がないものでも、しっかりと話を聞いてあげることで好奇心が長続きします。
③小さなプロジェクト化してみる
我が家では、お菓子作りに興味をもった長男と一緒に、どうやったらもっとおいしくなるかを一緒に調べてまとめています。(もうまとめてないかも…笑)
例えば、前回バター30gだったから今回は40gにしてみよっかという具合で、材料を変えることで、どのような変化があったのか一緒に楽しんでいます。



最近では、ほぼ1人でやるようになりましたが…
④「自由度」と「サポート」のバランス
初めはサポートは必ず必要ですが、徐々に手放していくと、1人でもできたという達成感が味わえます。
ただ、子どもが「手伝ってくれる?」と言えば手伝ってOKだし、もし、親が心配で口出ししちゃいそうだなと感じた時は「手伝ってもいい?」と一言聞いてからOKが出たら手伝うようにしましょう。
そうすることで子どもの課題に土足で踏み込むことなく、いい親子関係が築けます。



子どもができることは、どんどん任せてきましょう。
⑤日常の中で“好奇心スイッチ”を意識的に押す
こうしたちょっとした仕掛けが、子どもの内側にある情熱の火を消さずに育ててくれます。



我が家では、子どもが興味を持ったことに対して「これ、どうやってできたの?」と声をかけて、好奇心を育てています。
粘り強さを育む「勇気づけ」の7つのポイント
アドラー心理学の中核技法である「勇気づけ」を子どもに実践すると、子どもは自分を信じる「自己効力感」を獲得し、困難な課題にも前向きに挑戦できるようになり、粘り強いさを育てることができます。



次の7つを意識して接することで、粘り強い心がぐんと育ちます。
①いいところに注目する
できた小さな一歩を真っ先に取り上げる
②感謝を伝える
「手伝ってくれて助かったよ」など具体的に
③プロセスを伝える
「最後までやり抜いたね」など頑張った過程を伝える
④子どもに選択させる
自分で決める経験が自己決定感を伸ばす
⑤アイメッセージで伝える
「私は○○してくれてうれしい」など主体的な言葉がけ
⑥失敗を受け入れる
「失敗しても大丈夫。次はどうする?」と安心感を与える
⑦肯定的な表現で伝える
「~ができたね」「~してくれてありがとう」など前向きに



これらを日常で意識すると、子どもは「がんばるエネルギー」を蓄え、失敗しても前向きに挑戦を続ける粘り強い心が育ちます。
やり抜く力(GRIT)を身につけ、将来成功する子どもを育てよう





才能よりも、やり抜く力が人生を大きく左右します。
やり抜く力は情熱とねばり強さから成り立っています。
つまり情熱がなければ何も始まらないし、あきらめず続けるねばり強さがなければやり抜くことができません。
情熱は好奇心が源です。
子どもの好奇心を育てるため、まずは子どもの興味の持ったことを一緒に楽しむことをやってみてください。
そして、失敗した時には勇気づけをすることで、前を向いて次からも頑張るエネルギーになります。
好奇心を育て、粘り強さを育むことで1つの事に興味を持ちつづけることができ、やり抜く力を身につけられます。



小さいうちから意識してやり抜く力を育ててあげ、将来夢を叶え、成功する子どもを育てていきましょう。